交通事故による後遺障害(後遺症)について

③ 鼻の後遺障害

1 鼻の後遺障障害の種類

鼻の後遺障害には、次のものがあります。

(1) 障害等級表上の後遺障害

① 鼻を欠損を伴う機能障害

(2) 障害等級表上記載のない鼻の障害

代表的なものとして、次のものがあります。

① 鼻の欠損を伴わない機能障害 - 臭覚脱失、臭覚減退、鼻呼吸困難

 

2 鼻の障害等級表上の後遺障害

(1) 鼻の後遺障害等級表

鼻の後遺障害等級表は、次のとおりです。なお、表が崩れて見えにくい方は、こちらをご覧ください。→

鼻の障害等級表

等級 障害の程度
鼻の障害 第9級5号 鼻を欠損し、その機能に著しい障害を残すもの

(2) 鼻の後遺障害の認定基準

「鼻を欠損し、その機能に著しい障害を残すもの」は、第9級5号に該当します。

「鼻の欠損」とは、鼻軟骨部の全部または大部分の欠損をいいます。

ただし、鼻の欠損が、鼻軟骨部の全部または大部分に達しないものであっても、これが「外貌における単なる醜状」の程度に該当するものである場合には、第12級14号に認定されることがあります。

「機能に著しい障害を残すもの」とは、鼻呼吸困難又は臭覚脱失のるものをいいます。。

3 障害等級表に記載のない後遺障害

主なものとして、以下の鼻の欠損を伴わない鼻の機能障害があります。

① 臭覚脱失または鼻呼吸困難が存するもの

第12級相当とされます。

② 臭覚の減退のみが存するもの

第14級相当とされます。